~顧問先事例~経営の相談相手を探すのは難しい?

~顧問先事例~経営の相談相手を探すのは難しい?

経営者の不安を安心に変えるマネジメントパートナーの谷頭大輔です。

今回は、創業経営者の顧問先B社の事例を紹介します。

経営の相談相手は探すのがなかなか難しい

2019年10月に運転代行業で新規法人設立をされたB社。

大手運輸会社に長年勤められ、マネージャーとしても部下の経営管理、労務管理に手腕を発揮されていたB社社長。

定年を迎える前に新たな人生を切り拓くために創業されたとてもダンディな方です。

提携する司法書士事務所からご紹介頂き、創業に当たっての事業計画書の作成からコンサルティングをさせて頂くことになりました。

社長との会話で、「マネージャーとして管理職の経験はあるけど、経営に関しては全くの素人なので、実は誰に相談すればいいかわからずに悩んでいました。」というやり取りがありました。

私は、15年間税理士法人の職員として勤める中で、100社以上の経営者の方とお会いし経営面のご相談をお聞きする機会がありましたので、経営者の相談相手は「税理士」が多いと思っておりました。実際に、中小企業白書の統計でも、中小企業の相談相手は「税理士」が圧倒的に多いようです。しかし、社長のように経営のことを相談できる専門家が見つからずに悩んでいる社長はもしかしたら多いのかもしれないなと感じました。

実際私がコンサルタントとして独立したのも、もっと中小企業の経営者に親身になって寄り添いたいという想いがあったので、B社社長とのやり取りを通じて、これからもさらに精進していきたいと決意を新たにする機会を頂きました。

事業計画書の作成は、必要なのか?

B社社長は、これから創業するにあたり、しっかりとした経営管理の仕組みをつくりたいという想いがありました。

そこで、私からは、「事業計画書」の作成と「キャッシュフロー計画表」の作成を提案しました。

事業計画書に取り組むことで得られる主なメリットは以下の3点です。

①経営理念の作成を通じて、どんな会社を創りたいのか社長の想いが明確になることで、会社の軸が定まる。

②ビジネスに重要な、「誰に・何を・どのように」の3つの要素が定まるので、事業が成功する確率が向上する。

③事業計画書を作成することで、銀行借入が有利に進むケースがある。

 

社長の想いに寄り添いながら、約6か月間じっくりと事業計画書とキャッシュフロー計画書を作成し、社長が望む経営管理の仕組みづくりの基盤をつくることができました。

社長からは、「事業計画書を作成したおかげで、自分自身の事業をしっかり把握することができて、不安が希望に変わった」とのご感想を頂きました。

運転代行業のB社は、その後、コロナショックの影響で大打撃を受け、創業まもなく、事業計画の抜本的な見直しが必要となってしまいましたが、まずは銀行からコロナ関連のセーフティネット貸付で当面の資金を確保しながら、事業の再構築を進めています。

進化論で有名なダーウィンの言葉とされているものに次の一節があります。

最も強いものが生き残れるのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できるものである

企業においても経営環境の変化にいかに対応していけるかどうかが、会社の事業の発展・存続につながるのは間違いありません。

私自身も顧問先企業の経営者に親身に寄り添いながら、不安を安心に変え、危機的状況においても希望をもって事業が継続できるようにご支援するには何が求められているのか、また、経営者の相談相手にふさわしい存在であり続けるために、思考を重ねながら今後も研鑽を重ねていきます。

今回は、経営の相談相手を探すのは難しい?について顧問先事例をお伝えしました。

お読み頂きありがとうございました。

 

 

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